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干しいも残渣(はしっぽ)削減プロジェクト

プロジェクト概要

 本プロジェクトは、干し芋の生産過程で生じる残渣、“はしっぽ”の削減を目的としたものである。特に今回は、当事者である干し芋生産者へのアンケート実施・分析・検討を通じ、干し芋残渣利活用の実態、意識、課題を実証的に明らかにする。
 干し芋の残渣については、東海村としても以前から課題として捉えていたものの、これまでの廃棄方法を改善し、適切な処理や利活用を行うためには多額の費用がかかり、対応が困難な状況にあった。残渣の処理については生産農家の間でも積極性に温度差があるため、まずは農家がどのような認識にあるのか、何を求めているのかを把握したいという課題意識がある。
 一方で、今回調査を担当する学生は、「干し芋残渣削減プロジェクト(HZP)実行委員会」として、2022年度から残渣の削減に取り組んでいる。昨年度は利活用に注目し、アイデア料理コンテストの実施やレシピ開発、SDGsイベント参加等により課題解決を模索してきた。今年度はさらなる展開のために、上記課題意識を持った東海村と協働し調査を企画することとなった。
 本プロジェクトで得られた知見は、村長への提言としてまとめ、持続可能な干し芋生産を目指し、行政と協働した課題解決への道すじの検討へとつなげていく。

活動期間

令和5年6月5日(月)~令和6年3月11日(月)
※活動期間は最長の期間を示しており、必ずしも3月中旬まで活動があるわけではございません。

活動報告

 本プロジェクトは干し芋残渣の削減に取り組む茨城大学生「干し芋残渣削減プロジェクト(HZP)実行委員会」が東海村と連携し、残渣利活用の実態を明らかにする活動である。干し芋の生産過程で生じる残渣については、かねてより課題として捉えられてきたものの、その処理については生産農家の間でも課題意識に差があり、対処が難しい問題となっていた。そこで、今回は生産農家にアンケート調査を行うことで、課題解決の糸口を探ることを目指した。
 アンケートは干し芋組合「ひたちなか・東海・那珂干し芋協議会」に登録されている生産者の方を対象に行い、約40%の方から回答をいただいた。分析からは、残渣問題を課題と考えつつも、多くの困難さにより利活用に踏み出せない現状が明らかとなった。また、特に食品への活用については、残渣に対してマイナスイメージを強く持っており、これがアップサイクルの妨げとなっていることが見えてきた。
 今回の調査結果をもとに、干し芋残渣の利活用に向けて、どういった施策がより効果的か、検討を進めていく。

 

 

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