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茨城大学阿見キャンパスで飼育管理される地域ネコ個体群の行動生態に関する研究

プロジェクト概要

地域ネコ活動とは,野良ネコの捕獲・不妊処置を通して適正管理を図り,地域住民とネコの共生社会を実現することを目的とした世界的な取り組みである。阿見キャンパスでの地域ネコ活動では,学生サークルが地域のNPO法人とともにキャンパス内に給餌・休息場所を設け,来訪個体を捕獲しての避妊・去勢手術を行うとともに,定期的な給餌等を行ってきた。しかしこれら地域ネコが給餌以外の時間帯に何処でどう生活しているのか,活動域は阿見キャンパス外にも及んでいるのか等,その行動生態はまったく不明である。個体ごとの給餌量の調節など適正な飼育管理方法を確立するとともに,地域住民への説明責任を果たすためにはこれら地域ネコの行動生態学的知見は必須である。そこで事業初年度である本年度は,市販の犬猫用GPSを捕獲個体の首輪に装着し,各季節ごとの活動域面積や中核エリア等のデータを定期的に取得する手法を確立する。

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